
チームリーダー
林 茂生
Ph.D.
形態形成シグナル研究チーム
[2025年3月 終了]
拠点 神戸/発生・再生研究棟
E-mail shigeo.hayashi[at]riken.jp
[at]を@に変えてください
発生における組織の形態形成のしくみをキイロショウジョウバエをモデル系として、以下の二つの領域で研究しています。1)上皮組織の形成メカニズム。管状上皮の呼吸器系である気管系の発生を研究しています。上皮の陥入運動と気管枝の遊走および管の形状決定において細胞骨格と細胞外マトリクスは果たす役割と、組織全体が協調するしくみについて分子遺伝学、ライブイメージング、および定量解析を駆使して追求しています。2)単一細胞の形態形成。細胞内の骨格、膜輸送系、シグナル伝達系が細胞種に特有なかたちを規定するしくみを感覚細胞の形態形成をテーマにして研究します。




研究テーマ
- 上皮形成における細胞ダイナミクス
- 単一細胞における細胞内と細胞外のパターン形成
主要論文
Sekine S, Tarama M, Wada H, et al.
Emergence of periodic circumferential actin cables from the anisotropic fusion of actin nanoclusters during tubulogenesis.
Nature Communications
15(1), 464 (2024)
doi: 10.1038/s41467-023-44684-z
Yoshida K, Hayashi S.
Epidermal growth factor receptor signaling protects epithelia from morphogenetic instability and tissue damage in Drosophila.
Development
150(5), dev201231 (2023)
doi: 10.1242/dev.201231
Chu WC, Hayashi S.
Mechano-chemical enforcement of tendon apical ECM into nano-filaments during Drosophila flight muscle development.
Current biology : CB
31(7), 1366-1378 (2021)
doi: 10.1016/j.cub.2021.01.010
Kondo T, Hayashi S.
Two-step regulation of trachealess ensures tight coupling of cell fate with morphogenesis in the Drosophila trachea.
eLife
8, e45145 (2019)
doi: 10.7554/eLife.45145
Ando T, Sekine S, Inagaki S, et al.
Nanopore Formation in the Cuticle of an Insect Olfactory Sensillum.
Current biology : CB
29(9), 1512-1520 (2019)
doi: 10.1016/j.cub.2019.03.043
ニュース

2024年1月24日 研究成果
管を支える細胞骨格の作り方

2023年12月25日 BDRニュース
研究者にズームイン
手に眼はつくのか?!人間の新しい能力を学ぼう!

2023年11月15日 BDRニュース
林 茂生チームリーダーが兵庫県科学賞を受賞

2023年5月16日 研究成果
上皮組織の連続性を保つしくみ

2021年3月12日 研究成果
細胞外マトリックスの構築の仕組み

2020年11月5日 研究成果
iPS細胞でヒト心臓の機能を知る

2019年10月11日 研究成果
運命が先か、かたちが先か、それが問題だ

2019年8月29日 研究成果
動物の発生において形と機能を調和させる仕組みを発見

2019年4月19日 研究成果
昆虫の外骨格にナノサイズの穴が開く仕組み

2018年7月9日 研究成果
上皮の折り曲げを引き起こすシグナルのリレー

2018年7月6日 研究成果
組織を走る波による器官の形作りの調節