
BDRについてミッション
ライフサイクルを支える動的システムの観測・再現・制御

少子・超高齢化社会に直面する我が国において、全ての年代の国民が健康に成長し、齢を重ねていくことができる社会の実現は喫緊の課題であり、人生を通じて健康な状態を維持するための科学的知見・技術が望まれています。
生命機能科学研究センター(BDR)では、発生から出生、成長、老化に至るライフコースを一貫した連続体として捉え、細胞、オルガノイド、分子生物学、合成生物学、多様な動物モデル、マルチスケール観察・計測技術、理論生物学、AI モデル、ロボティクス、多階層シミュレーション技術などによる融合的アプローチを用いて以下の 3 つを柱とした研究を推進しています。
理解:BDR の強みである最先端の観察・計測技術、多様な生物モデル等を活かして、ライフコースを時系列横断的に理解する
予測:観察・計測技術によって得られた膨大なデータをもとにした、AI、基盤モデル、数理モデル、シミュレーション技術などを活用しライフサイクル遷移を予測する
制御:オルガノイドのように生体のモデルとなり得る技術をもとに、発生から成長、老化の各ステージで個体の健康な状態を維持するための技術や科学的知見を深化させる
これらの研究アプローチで相補的に取り組み、多階層の生命現象を横断的に理解することにより個体の健康な状態を維持するための技術や科学的知見の深化へとつなげ、ライフサイクルを予測できる技術の開発、さらには制御を可能にする知見の発見や技術開発により健康・長寿社会の実現への貢献、さらには生命科学の発展を目指しています。
センター長
影山 龍一郎