高校生のための生命科学体験講座2022を開催しました「ニワトリ胚で知る発生の不思議」 講義と実習のプログラム
2022年8月15日
理研BDRが主催する、科学に興味を持つ高校生への特別プログラム「高校生のための生命科学体験講座」を、8月2日と5日に開催しました。本イベントは毎年夏休みに開催していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、一昨年と昨年は実施を見送っていました。3年ぶり14回目の開催となった今回は、近畿2府4県から11名の高校生が参加しました。
体験実習のテーマは「ニワトリ胚で知る発生の不思議」。発生中のニワトリの四肢の軟骨を染色して観察し、形態形成や進化発生学についての理解を深めました。研究者レクチャーでは、発生幾何研究チームの森下喜弘チームリーダーと大塚大輔上級研究員が、高校・大学時代に興味をもったことや研究者になるまでの道程、実験と理論による形態形成を解き明かす研究について話しました。高校生にとって今の自分達の延長線上にある研究という職業について、感銘を受けた様子でした。
新型コロナウイルス感染症が再拡大する中、今回はごく限られた時間と人数での実施となりましたが、じっくり観察した人やスタッフと懇談をした人など、思い思いに充実した時間を過ごすことができたようでした。