
設備・受託サービス
質量分析・プロテオミクス研究技術支援
細胞内のタンパク質の構造や機能を網羅的に解析する上で、質量分析によるプロテオミクス解析は今や生命科学の研究者にとってなくてはならない技術です。この20年の質量分析技術の飛躍的な進歩のおかげで微量サンプルから網羅性の高いデータを取得できるようになり、数多のタンパク質の機能解明や生命現象の分子メカニズムの解明にプロテオーム解析技術が貢献しています。その一方で、分析機器の高額化や解析技術の複雑化が進み、研究者にとってプロテオミクス解析が非常に敷居の高い技術の一つになっていることも事実です。
神戸キャンパスの質量分析室では、最新型の液体クロマトグラフィー質量分析システム(nanoLC-MS/MS)を整備し、専属の研究員がプロテオミクス研究支援を行なっています。単に測定と解析だけではなく、実験計画のあらゆるステップに共同研究として関わり、必要な支援を柔軟に組み込んでいます。実験デザインと実現可能性に関するコンサルティング、メソッドの開発と最適化、サンプル調製、データ収集と分析など研究者の個別のニーズに合わせて支援します。また、技術進歩の速いプロテオミクス研究に対応するため、新技術の導入にも積極的に取り組んでいます。
これらの研究支援は共同研究としておこなっており、理研以外の研究機関の研究者からの受託試験にも対応しています。
主な活動
- 質量分析によるプロテオミクス研究支援
- 研究目的に合わせた実験計画のコンサルティング
- 無細胞タンパク質合成ペプチドを用いた定量解析技術の開発
- 最新プロテオミクス解析技術の導入
- プロテオミクス基礎セミナー・ハンズオントレーニングの開催
設備紹介
LC-MS/MSシステム (イオン源 nano-ESI)

理研外の利用者の受付について
理研では、民間企業や大学研究機関に共同利用機器・技術支援を提供するオープンファシリティー制度(TRIP外部共用収入事業)を整えております。